帝王切開後の癒着のその予後
1. 癒着のメカニズムと発生率
帝王切開は腹部と子宮を切開する手術であり、術後の 癒着(adhesion) は一般的な合併症の一つです。癒着とは、手術による炎症や組織の損傷が原因で、腹膜や臓器同士が異常にくっつくことを指します。研究によると、帝王切開を1回経験した女性の約46~93%が何らかの癒着を形成する と報告されています。特に、複数回の帝王切開 を受けた場合、癒着のリスクはさらに増加します。
2. 癒着による長期的な影響
・慢性的な骨盤痛: 癒着が神経を圧迫すると、長期間にわたる痛みを引き起こすことがある。
・不妊のリスク: 癒着が卵管を巻き込むと、受精卵の移動が妨げられ、卵管性不妊 や 異所性妊娠(子宮外妊娠) のリスクが高まる。
・腸閉塞(イレウス): 腸が癒着によって引っ張られると、腸の動きが妨げられ、腸閉塞を起こす可能性がある。
・癒着により骨盤の可動性が低くなる。その状態が何年も続けば股関節や膝関節に問題を生じやすく、将来的に変形性関節症のリスクが上る可能性がある。
3. オステオパシーにおける癒着の対策
帝王切開後の癒着に対して、オステオパシーは徒手的なアプローチで癒着による制限や症状の軽減を目指す。特に、オステオパシーの内臓マニピュレーションや 筋膜リリース は、癒着による組織の拘縮を和らげ、内臓の可動性や血流を改善に役立つ可能性があります。
4.産後の矯正は、ハイレベルの矯正です
日本では、産後の矯正は一般的です。ですが、世界を見ると産後の矯正は、学校を卒業して卒後教育として産婦人科のクラスを受けた後、でなければ十分ではないと言われています。なぜかというと、産後は骨盤や背骨だけ悪くなっているわけではないからです。内臓の位置の問題、自律神経的な問題、頭蓋の問題、様々な身体を見れる技術がないといけません。日本では、オステオパシーの学校を卒業、またはその同等レベルの教育を受けた人が非常に少ないです。国際基準の教育を受けた施術者から矯正を受けるのをおすすめいたします。