側弯症には2種類あります。一つは、機能的側弯症。2つ目に構造的側弯症。機能的側弯症は、単純に歪んだ背骨で、どこかに歪みの原因がありそこを矯正すれば治るもの。下肢長差の影響による側弯など。構造的側弯とは、原因が不明で成長とともに側弯が進行するもの。特発性側弯症とも呼ぶ。
側弯症と診断されたら、まず整形外科へ。次に当院へ
側弯症は、80%原因不明と言われています。ただ、側弯症の背後に怖い病気が隠れている可能性がありますので、まず整形外科でレントゲン検査を受けてください。その際に、側弯の弯曲が何度だったか聞いて、当院に来られるときにその角度を伝えてください。その角度を基準にして施術の効果判定を行っていきます。
隠れている病気
・脊髄空洞症
・脊髄腫瘍
・脊柱の先天性形成不全
・脊椎分離症とすべり症
・類骨骨腫 など
特発性側弯症の特徴
・3再以降では、進行性が多く、大多数は進行性と言われている
・女性に多い
・成長が落ち着くとともに進行しなくなる
・一般に思春期の側弯症は、性的成熟期の少し後に発見される
カイロやオステオパシーの側弯症における効果
当院では、側弯症の子供は沢山来られています。20度以下の子供は、ほぼ進行していません。ただし、毎月1回施術を受けられている子供に限ってです。毎月通うのが億劫になり、途中離脱し、再度来院されたときには角度が大きく進行してしまい、なすすべが無かったケースも有りました。なので、お願いしたいのは、成長が落ち着くまでは、月に一度施術を受けるようにしてもらうことです。後は、苦しい運動療法や固定器具など必要ありません。ただし、50度を超えると難しい場合が多く、医師による治療が必要となってきます。
カイロやオステオパシーでは何度まで施術が可能か
50度以下まで施術できます。50度を超えると整形外科での治療と合わせて施術を受けることになります。健康診断などの検査で、見つかり次第早めに受診をお願いしております。進行が進めば進むほど、効果がなくなります。
施術のコンセプト
進行性の側弯症と言っても、施術をすると角度が減り、姿勢も良くなります。ただし、きれいに真っ直ぐには戻りません。限界があります。しかし、施術でその子の限界のところまでの、まっすぐな背骨を常にキープすることで、進行を遅らせていることを、日々の臨床で経験しております。
日々の生活の中で、背骨が歪んでしまう事柄はたくさんあります。転んだり、打ったりの外傷。感染症、悪い食生活、ストレス、空気汚染、毒物を被爆、悪い姿勢、ゲームや勉強のしすぎ、運動不足など、背骨を歪ませる原因を上げていったらキリがありません。側弯症の子供が普通の生活を送るだけでも、側弯を悪化させる要因は沢山あるのです。なので、月に1回施術を必ず受けてもらい、月イチで背骨をリセットしてもらいます。
治療院選びが大切
側弯症の施術をするに当たり、背骨を弯曲させている原因は、至る所に見られます。頭蓋骨の基底部や内蔵、心臓の血管、足関節、脊柱、三半規管や小脳などなど。なので、背骨だけ矯正できても歯が立ちません。体の至る所を矯正できる技術を持った施術者でないと、側弯症は施術出来ないのです。当院は、このような子供たちに対応できるような最低でも必要な技術を習得しています。さらに、もっと良い施術ができないか日々研修や勉強を行っておりますので、安心してご相談ください。