院長コラムNo4

2011-12-07


~整形外科で見逃されやすい足へのしびれ~
① 健康な人でも椎間板ヘルニア?

 左の図は、椎間板ヘルニアのを表しておりAが脊柱管に突出しているのが分かります。この椎間板ヘルニアは、正常人にMRI(核磁気共鳴画像法)で撮影すると1/3の人にヘルニアが観察され、腰痛で足への痺れがない人の76%にヘルニアが観察されています。ということは、誰にでもヘルニアが観察される可能性があるわけです。また、画像診断から出されたヘルニアが症状と必ずしも関連しているとは非常に疑わしいのです。
一昔前は、このように画像診断でヘルニアがよく観察されるので腰痛の原因は、椎間板だと椎間板ヘルニアの診断を多くくだし、整形外科では、「椎間板王国」と呼ばれた時代もあったほどです。



② 何が痺れを出してるの?

痺れを出す原因は、たくさんあります。
A.神経
→ヘルニアや腫瘍・骨棘等が神経に圧迫もしくは炎症を起こし痺れを出す
B.脳
→脳で感覚を支配している部位が血管障害や腫瘍などによって障害されると手足の感覚が侵される
C.筋肉・内臓
→狭心症の症状で左肩に凝りが出たり左腕に痺れ様感覚が出てきたりするのは有名ですが、
筋肉も傷めると筋肉から離れた部位に痺れ様感覚を出すことが多いです
D.循環器系
→血栓等で血流が滞ると痺れが出ます。正座したときにしびれるような感覚です。


 
この中でも、整形外科で見逃されやすいのは、筋肉からの痺れです。この痺れは、問診をじっくり取ったり、筋肉を実際触って痺れを誘発させたり、神経からの痺れと鑑別診断したりと特定しにくい痺れです。病院では、多くの患者さんを診察しなければならないので、実際筋肉を細かく触ったり問診をじっくり取ったりする時間がないのが現状だと思います。ですので、見逃されやすいのです。しかも、レントゲンでは、筋肉はほとんど写らないので診断がより難しくなります。
 整形外科に行っても良くならなかったのが、民間療法を受けてよくなったという種類の痺れはほとんどこの筋からの痺れだと予想されます。


③ 筋肉からの痺れ

多くの痺れは、筋肉からのものが多いです。これは、筋肉の持続的な収縮が長い期間続いたり、外傷などにより発症します。特徴的な症状は、神経特有の電撃痛を伴わない鈍くジワーっと感じる痺れを出し、皮膚に感覚異常を起こすこともあります。また、筋肉に特有なロープのような結節があり、底の部分を押圧すると痺れを誘発することが出来ます。このような症状を「筋筋膜痛症候群」と呼びます。筋膜通症候群は、その筋肉から離れた場所に痺れを出します。
例えば、でん部の筋肉だと太ももの裏からふくらはぎへと痺れをだします。この状態は、非常に椎間板ヘルニアと似ており、誤診を招きやすいです。



○問題です。どちらが椎間板ヘルニアでしょうか?


正解は、

右図の図.Bです。

左図は、中・小殿筋の筋膜痛症候群です。このようにヘルニアと筋肉からの痺れは非常に似ているのです。



④ どのような治療を行うの?

治療は、そんなに難しいことはありません。筋肉にコールドスプレーをストレッチをかけたまま行ったり、ストレッチをしながら筋肉を指圧していったりです。ただ、どれも筋肉の悪い部分を触り、その筋肉にあった必要な刺激を与えなければいけないので、専門家に治療してもらった方がよいでしょう。
治療の予後は、かなり良いほうなので、筋からの足への痺れは、治療効果に期待が持てるでしょう。また、カイロプラクティックは、この筋になぜストレスがかかりやすいのかと考え治療していくので、治療がうまく行けば再発を防止できるでしょう。



 
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