院長コラムNo3
~ストレッチについて~ ストレッチには、2つの種類が有るのを知っていますか?一つは、ダイナミックストレッチ。もう一つは、スタティックストレッチ。一つ目のダイナミックストレッチは、昔よく使われていたストレッチ方法で、反動をつけて行うストレッチの事です。現在は、この方法はあまり使われていません。なぜかというと、反動をつけて筋肉を伸ばすと伸張反射という脊髄反射が起こり、筋肉が逆に硬くなってしまうからです。 ですので、現在スタティックストレッチという反動をつけずにゆっくりと行うストレッチが主流になっています。では、ストレッチを正しく行うためにはどのように行えばよいのでしょう? ~正しいストレッチの行い方~ ① ストレッチを行う前ある程度身体をリラックスさせておきます。(深呼吸や背伸びを行うなど) ② 反動をつけずにゆっくりと行う。 ③ ストレッチは、30~60秒、時間をかけて伸ばす。 ④ 痛みが出ない程度に伸ばす。痛みが出るのは、伸ばしすぎです。 ⑤ 2段階で行うとより効果的です。 最初は、30秒ストレッチし、次は最初より少し伸ばして30秒ストレッチを行う。 ⑥ ストレッチ中に呼吸を止めない。呼吸を止めなければならないのは、伸ばしすぎです! ⑦ 1日のうちで何回も行うのが良い。1回に何時間も行うより、1日に何回かに分けて行った方が より効果的で、安全に行えます。 ⑧ 最低週3回以上行ってください。でないと、効果が落ちます。 ⑨ ストレッチする筋をすでに意識すると効果大です。
豆知識のコーナー □ ストレッチは運動前それとも運動後、どちらに行ったほうがよい? 回答:1970年代までストレッチは、本格的に行われていませんでした。ストレッチが始まった起源は、スポーツ選手がより勝つために、より記録を伸ばすために、高度なトレーニングを始めたのがきっかけでした。より高度なトレーニングを積むことにより、筋や関節・靭帯の過剰使用により怪我が多発したのです。この怪我を予防するためにストレッチが行われるようになりました。ストレッチをすることにより、関節や筋肉・靭帯に柔軟性がつき怪我が起こりにくいのです。よって、ストレッチの目的を考えると運動前に行った方が良いでしょう。 □ ストレッチは筋肉痛の予防になりますか? 回答:残念ながら筋肉痛予防にはならないようです。筋肉痛のメカニズムはいまだに解明されていません。ですので、筋肉痛予防に何が良いのかはっきりしていませんが、最近の研究では、運動前の24時間以内に筋肉を暖めると筋肉痛が起こらないという研究が発表されました。例えば、運動する前の日の晩に暑いお風呂にゆっくり入ると筋肉痛が起こりにくいみたいです。本当でしょうかね? |
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