院長コラムNo2

2011-12-07

癖になった寝違いの治療例

~症状~


30代前半の男性で、寝違いが月に2~3回起こると来院されました。この男性は、飲食関連の仕事をしており、職場で色々責任を負わされるようになり労働時間が増えた時期に症状が出てきました。症状は、朝目が覚めたときに首が痛み、首が回らなくなるというものでした。この症状が、月に多いときで2~3回、少ないときで1回と高い頻度で寝違いになることに悩まされていました。

~検査結果~

検査の結果、首と背中の筋肉が緊張しており左に首が回らなく、上部頚椎に関節の動きの悪さがみられました。また、中部頚椎は比較的良く動き安定性に欠けている様に感じられ、その他には、胸部の背骨の関節に動きの悪い箇所が何箇所か見つかりました。姿勢は、円背で頭が肩より前方に突き出ている姿勢(猫背様)でした。その他、頚部に負担をかける筋のアンバランスがありました。

~身体の状態~

この男性は、職場の環境が変わったことによるストレスで、頚部~背部の筋肉が緊張し、さらに姿勢が猫背様に変化してしまったことが伺えます。(精神的に落ち込んでいるときは、よく頭をたらし、肩がしぼんだような格好になりますよね。)この姿勢の変化と筋肉の緊張により上部頚椎に持続的な負担がかかり、徐々に関節の動きが悪くなっていったことが予想されます。
上部頚椎は主に頭を左右に回す事が得意な関節です。この男性は、この関節の動きが悪くなったため首をうまく左に回すことが出来なくなり、その運動を補うために中部頚椎が必要以上に動き首の回転の悪さを助けていたものと思われます。これが、中部頚椎の不安定性です。
この状態になると、意識して首を回すときは、首に影響は出ませんが、睡眠中の寝返りなど、無意識で首を動かすことがあると、中部頚椎が不安定な状態にあるため、この関節が動きすぎます。関節が動きすぎると身体は、「これ以上関節が動くと関節が壊れる」と防御反応を起こします。この防御反応は、筋肉によって行われ関節を守ります。このことより、この男性は、度重なる寝違いが出てきたと推測しました。


~治療と予後~
まずこの男性は、猫背様の格好をしているのでこの姿勢を正さなければ、いつになっても上部頚椎への負担は取り除けません。よって、姿勢を改善させるように治療して行き、その後上部頚椎の関節を動かし、身体的なストレスを取り除くため中部胸椎を動かしていきました。
1回目の治療で首や肩の重だるさが消失し、寝違いが出こないかどうかモニターするため、1ヶ月間、週に1回ずつ治療を受けてもらうようにしました。その後、この男性は現在まで寝違いは起こっていません。現在は、月に1回メンテナンスの治療に来院されています。


 ●世界のカイロプラクティックニュース

今年8月にタイはアジアで香港に次ぐ2番目にカイロプラクティック業務登録を法制化した国になりました。今後、タイで開業するすべてのカイロプラクターが、登録の際国家試験を受けなければならなくなり、国民は、安全なカイロプラクティッをな受けられるようになりました。
日本では、私の母校の恩師RMIT大学の竹谷内 克彰先生が、カイロプラクターとして、整形外科医が集う日本腰痛学会で、「カイロプラクティックの慢性腰痛に対する治療」という症例報告を行いました。この講演は、日本腰痛学会雑誌11月号に掲載されました。日本では、医学学会誌にカイロプラクティックの症例が掲載されたのは前例がなく、医学会とカイロプラクティックが歩み寄る第1歩になることかと思います。カイロプラクティックと整形外科医が手を取り合えば大きな利益を患者さんに与えること間違いないと思います。

~おまけ~
卵と心筋梗塞、実は無関係だった 厚労省9万人調査

卵を毎日食べても心筋梗塞(こうそく)の発症リスクは変わらない?――。卵はコレステロールを多く含み、たくさん食べると心筋梗塞の危険性を高めると指摘されてきたが、厚生労働省研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模な疫学調査で意外な結果が出た。
狭心症などにかかったことがない全国10地域に住む40~69歳の男女約9万人に ついて、10年間調べた。開始時に食生活などの習慣を聞き、卵を「ほぼ毎日食べる」から「ほとんど食べない」まで、四つのグループに分けたが、「ほぼ毎日」の人たちの心筋梗塞の発症危険度は、ほかのグループと変わらなかった。 総コレステロール値の平均も「ほぼ毎日」の人たちが200で、「ほとんど食べない」人たちの205とほぼ同じだった。担当した中村保幸・京都女子大教授(循環器内科)は「もともとコレステロール値が高かった人が、食べないグループに入った影響も考えられる。卵を毎日食べるかどうかよりも、総コレステロールを低く保つことの方が重要だ」と言っている。

c朝日新聞より抜粋
 
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