肩こりについて

2011-12-07

~肩こりはこんなに多い!~
厚生労働省が平成16年度国民が訴えうる自覚症状の統計を取りました。この中で肩こりは高い順位を誇っています。


男性

1位/腰痛 2位/肩こり 3位/せきやたんが出る 4位/鼻が詰まる 5位/身体がだるい

女性

1位/肩こり
 2位/腰痛 3位/手足の関節が痛む 4位/身体がだるい 5位/頭痛

  
こんなに肩こりが多いのに肩こりについての医学的研究はあまりなされてないのが現状。どの医学書を読んでも肩こりという表題は見つかりません。では、肩こりはなぜ起こるのでしょうか?また、同じ職場で働いていて同じ生活をしているのに、なぜ肩こりになる人とならない人がいるのでしょう? 


① まず、どこの筋肉が凝るのかを知ろう!


肩こりを感じる筋肉は左図の赤で囲っている筋がメインとなります。

 ○肩甲挙筋 ○上部僧帽筋 ○頚部伸筋群

これらの筋肉は頭を支えるためにメインになって働く姿勢維持筋です。これらがこりで痛みを発しやすいです。もちろん他にも多くの筋肉が関与していますがメインはこれらです。
 この筋肉は、姿勢の影響を受けやすいですし、精神的ストレスの影響でも緊張しやすい筋肉です。では、なぜこの筋肉が緊張するのか原因を考えていきましょう


② たくさんの肩こりの原因


A.同じ体性を続ける E.目の疲れ  I.他の病気が原因
B.姿勢が悪い F.肥満 J.精神的疲労
C.筋力のアンバランスが見られる     G.内臓疾患 K.睡眠不足
D.運動不足 H.筋骨格系への外傷      L.薬の副作用
 
上記以外にも多くの原因がまだまだあります。つまり、肩こりは一つの症状(病気)としては捉えられません。多くの要因が絡み合ってい、その要因の一つの症状として肩こりがあると考えたほうがよいでしょう。
この中でもカイロプラクティック治療で適応できるものを赤字で示しました。赤字以外のものは、治療して肩こりは楽になるが再発しやすいものです。

カイロプラクティックで改善する肩こりは、主に筋骨格系が主因となるものです。では、姿勢と肩こり、関節と肩こりの関係を見ていきましょう。


③同じ姿勢を取り続けることと姿勢と肩こりの関係

まず、左図のように自分の肩に指を置き、背筋を伸ばした姿勢と、猫背をしたときの姿勢で筋肉の硬さを比べてみてくださ。

悪い姿勢をとったとき、非常に筋肉が硬くなっているのを感じると思います。悪い姿勢をとるとどれだけ首から肩にかけての筋肉に負担をかけていることがよく分かると思います。
右図が筋肉の構造です。筋肉には、筋線維の周囲に血管が分布しています。この血管は、筋が収縮を続けると圧迫され血流が傷害されます。
 血流が傷害されると、筋が収縮するために必要なエネルギーを消費した後に出る代謝物質(乳酸等)を洗い流すことが出来ません。また、筋線維が収縮をやめる際に筋細胞内にカルシウムイオンの取り込みが出来なくなります。簡単に言うと、血流が悪いと筋肉は、弛緩できない。
 これらをふまえると筋肉の血流を増やせば肩こりは解消されると思われますが、なかなか解消されないのです。では、なぜ筋血流量を増やしても肩こりは解消されないのでしょう?


④マッサージ(血流増加)するだけでは肩こりは取れない。

 残念ながら、マッサージだけでは肩こりは取れません。一時的なリラクゼーションには大きな効果を発揮しますが、治療を受けて次の日になると肩こりは再発します。では、どうすれば肩こりは取れるのでしょう?

筋肉は、神経で支配されています。神経が興奮することにより筋肉が収縮します。このことを考えると筋をマッサージして血流を増加しても神経の興奮を抑制させなければ、また肩こりは再発するのです。

人間は、神経によって統合されています。例えば暗いところから明るいところにでると瞳孔は収縮し、気温が高くなると汗をかき、運動をすると心拍数が増加する。すべてが、神経の反射システムによって起こるのです。

例えば、何年も1日中パソコンに向かう仕事をしていると、頭と肩が前方へ変位し、猫背のような姿勢になってきます。この姿勢は、頭を前方へ突き出す筋と肩を前方へ突き出す筋が短くなってタイトになり、伸びづらい状態になっており、逆に、肩を後ろに下げたり、頭を後方へ移動させるような筋肉は弱くなっています。このように、筋肉のバランスが崩れるといくら自分で姿勢を治そうとしても、身体が猫背の状態を記憶してしまっているのでなかなか元には戻りません。

この、身体の記憶を新しい記憶(正しい姿勢)にインプットしなおすためにカイロプラクティックは、神経系に働きかけることを目的に治療して行きます。


⑤ 関節と肩こりの関係

  筋肉は骨に付着しています。筋肉が収縮し縮むと骨が動き関節が動きます。もし関節がスムースに動かなければ筋肉が正しく収縮(縮む)ことが出来ません。図1を見てください。正常な関節と筋肉の運動が示されています。上の筋肉が収縮し関節が正常に動いています。
図2は関節が動かない場合です。この場合いくら筋肉ががんばって働いても関節が動かないので収縮筋が収縮でいない様子です。
この状態だと、上の筋肉の疲労は非常に激しいものになってしまいます。

図3は、図2の状態が続き慢性化したものです。上の筋肉は、関節が動かないために収縮できないので、筋肉が弱ってしまっています。筋肉が弱ったので引き伸ばされ、逆に下の筋肉が短くなってしまっています。

 少し大げさに説明しましたが、関節の異常は筋肉の異常を引き起こし、その逆もありえるということを知っておいてください。

 肩こりと関節の異常は密接な関係が有るのです。ためしに、良い姿勢をとり首がどのくらい回転するのか確認しおもいっきり悪い姿勢(頭を前方へ突き出し猫背のように身体を曲げる)をとり、首を回転させその角度を比べてみてください。悪い姿勢をとると首が回らないのが分かります。それだけ、悪い姿勢は関節に負担をかけているということです。

すなわち、悪い姿勢が続くと関節に負担がかかり、関節に異常が起こると筋肉にも異常が起こるということです。


~カイロプラクティックの肩こりの治療~

  カイロプラクティックは、「なぜ同じような生活をし、同じような食事をし、同じ屋根の下で生活しているのに病気になる人とならない人がいるのだろう?」という疑問から発症した治療法です。この疑問に答えてくれたのが神経系です。神経系が体を筋肉を動かすのも血流量を決めるのも多くの体の働きを制御しています。
 この神経系を乱しているものを発見し治療するというのがカイロプラクティックです。ですので、これといった決まった治療法があるのではなく人それぞれ原因が違い、個人個人で治療法が異なってきます。

  カイロプラクティックで特徴的な治療法は、関節を刺激し神経反射を正常に整えるというものがあります。これは、耳が聞こえない人患者さんがを治療したのが始まりでした。この患者さんは、背骨の1箇所が大きく突起し動かない状態にありました。その部分を動かしたら耳が聞こえるようになったというのがカイロプラクティックの発症の起源です。その後研究が重ねられ、関節に異常があると神経系の働きに異常が起こるということが分かってきました。現在では、アメリカや欧州を代表する先進諸国で法制化され医療として認められている治療法です。

  どこに行っても取れない肩こりは、カイロプラクティックを試してみるのが良い選択かもしれません。ただし、前述したとおりカイロプラクティックでは、適応できない肩こりもあります。内臓疾患や精神障害、脳血管障害等、病院での精密検査も必要なものも肩こりには隠されているものもあります。ただ、多くの肩こりは適応できると考えられています。


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