椎間板ヘルニアになりやすい因子は・・・

2011-12-07
椎間板ヘルニアとは

 
まず、椎間板ヘルニアとは何なのか、実際腰がどのようになってるのか、この病名は聞いたことがあるけど実際どんな病気か分からない人も多いと思います。
 まず、椎間板ヘルニアに関わる解剖を紹介します。背骨は、椎骨という骨24個で構成されています。(他に仙骨・骨盤等)この個々の椎骨の間に椎間板という重力や体重を支えるクッションが挟み込まれています。また、椎骨の中には椎孔という管が開いており、この中に脳から下ってくる脊髄という筋肉や内臓を支配する大事な神経がとおっています。また、椎間板の中には髄核という球状の物体が入っています。
 
この髄核は、多量の水分を吸収する性質を持っており椎間板の厚さを厚くし体重の分散を助けたり背骨の動きをスムースにさせたりしています。椎間板ヘルニアとは、椎間板が何らかの影響により破け、中の液状の髄核椎間板の外に飛び出し、脊髄神経を圧迫してしまう状態を言います。
 椎間板ヘルニアになると、髄核が神経を圧迫、または、椎間板が破けたことによる炎症が原因でヘルニアレベルの神経の働きを阻害してしまいます。 
 症状は、腰のヘルニアでは、腰痛はもちろん、足に痺れが出たり、首のヘルニアでは、腕に痺れを出します。また、かかと歩きが出来ない、足をうまく前に足をけりだせない等の筋力の低下や足や腕の感覚が鈍くなる等の症状も出てきます。他に、身体を前に曲げる、咳き込み、排便時、くしゃみにより症状が悪化するのも特徴的です。


 椎間板ヘルニアになる危険因子について

 前置きが長くなりましたがここからが本題です。どういう人が椎間板ヘルニアになりやすいか考え
てみましょう。まず、椎間板の繊維が破けるのには、4400N±1880N(ニュートン)(448.8kg191.8kg)だと言われています。
 このような大きな力が加わる状態は、高いところから尻餅をついて落ちたりかなりの衝撃がないと間板は損傷しません。では、なぜこのような衝撃がない人が椎間板ヘルニアになるのか考えて見ましょう。まず、姿勢が椎間板に及ぼす影響を考えて見ましょう。

 姿勢が及ぼす椎間板への影響

 
立った状態での腰部椎間板の圧力を100%と考えると、仰向けになると25%に圧力が減少します。座った状態だと140%に圧力が増大します。顔を洗うような中腰姿勢だと椎間板にかかる圧力は、150%に増大し、前かがみに座ると180%に増大します。
 今度は、仰向けに寝ている状態を1と考えましょう。すると、立った状態では、椎間板には、4倍の圧力がかかり、中腰姿勢で6倍、前かがみで座ると7.4倍もの圧力がかかることが分かります。


 椎間板の損傷耐性(組織の耐久力)

 
損傷耐性とは、これ以上の負担をかけるとそこの組織が壊れるよという、限界点みたいなものと考えてください。損傷耐性を超える負荷がかかると椎間板は壊れます。例えば、次の写真を見てください。このカナダ人は、スノーモービルに乗って空中に浮いています。上記で姿勢による椎間板への圧力を説明しましたが、このカナダ人は、前かがみで座っている状態で非常に椎間板での圧力が上がっています。この状態で、地面に接地すれば衝撃が損傷耐性に到達し、椎間板が損傷するでしょう。
 
 このように椎間板の耐久力を超える力が働くと椎間板が損傷することは、分かります。しかし、椎間板ヘルニアの患者さんでこのような大きな衝撃を経験したことがないという人はたくさんいます。ではなぜ、大きな衝撃無しに椎間板ヘルニアになるのか考えて見ましょう。


 上図を見てください。この男性は、繰り返しの持つを持ち上げる仕事をしています。このように繰り返し腰に負荷をかけると、組織の疲労につながり、椎間板の損傷耐性(椎間板が壊れる耐久上限)が時間とともに下がっていっているのが分かります。よってこの男性は、何回か繰り返し荷物を持ち上げると椎間板を損傷するでしょう。
 上図は、長時間腰を完全屈曲している鉄道作業員です。この鉄道作業員は、長時間にわたって腰を曲げて組織に負担をかけることにより椎間板の損傷耐性が減少していくのが分かると思います。
 損傷耐性が、与えられた負荷より下がっていくと椎間板は損傷するでしょう。

では、損傷耐性が下がっていった場合どうしたらいいのか考えて見ます。
左図を見てください。繰り返しの負荷がかかり損傷耐性が減少していっています。しかし、休息をはさむと損傷耐性が回復して行き、元の損傷耐性より上回っているのが分かります。ということは、腰に負担のかかる動作をし、ある程度の時間で休憩をはさめば椎間板は回復して行き、かつ元の椎間板より多少強さを増していくのです。

まとめ

腰は、繰り返し曲げる動作や長時間曲げた動作をすると痛めやすくなります。しかし、適度に休憩をはさむ事により回復して行きます。なので、毎日、何時間も連続でデスクワークをしている人は、椎間板ヘルニアになりやすいので、最低1時間おきに腰の負担を取り除くためデスクから離れて休息を行わなければなりません。他に、腰に負担をかけた後、以前より腰の耐性が増していきます。耐性が増していくということは、腰に対する体操は腰痛の予防につながっていくことも分かってきます。


カイロプラクティックでは、椎間板ヘルニアをどう治療していくの?

 
カイロプラクティックでは、椎間板にかかる負担に注目します。腰が曲がっていれば椎間板に大きな負担がかかりヘルニアを増悪させるでしょう。よって、椎間板に負担のかからない姿勢をまずは作っていきます。そして、椎間板の髄核を出来るだけ元に戻すため椎間板内の圧力を下げてやり髄核を元の位置に戻すようにしてあげます。
 他に、椎間板周囲の血液が流れが悪く、炎症が治まらず腰が痛む人もいます。カイロの手技によりその血流を改善させ炎症の治癒の促進を促します。他に、さまざまな視点から椎間板ヘルニアを治療していき体の機能を改善させていきます。ヘルニアの手術を受けようかどうか迷っている方、ぜひカイロを試してみてください。治療期間は、椎間板ヘルニアの重症度によって変わってきますが、10~20回くらいの治療で多くは改善していくと思われます。


カイロプラクティックで扱えない椎間板ヘルニア

 
カイロプラクティックによって椎間板ヘルニアの症状が改善したという報告はたくさんあります。しかし、カイロプラクティックではどうしようもないヘルニアもあります。
 それは、馬尾症候群(肛門周囲の電撃通や排便、排尿障害)がでているものや、足にまったく力が入らない、感覚がまったくない等の重度の神経障害が出ているものです。これらの症状は、髄核が完全に椎間板から漏れ出し脊髄を直に圧迫している可能性があります。すぐに整形外科で手術を受けられたほうが良いでしょう。










 


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